ちまちま更新中のSFもどき『宙舟【ソラフネ】』シリーズの簡易辞書。ぼちぼち更新中。
※登場順&随時更新

▼簡易人物録
ガートン一家 宇宙海賊。売れるモノなら何でも奪い売り払ってしまうだとか、その被害総額は一億Gを軽く上回るとかといった具合に何かと有名なワル。惑星ヘイリオス近辺を根城にしているらしい。
ガイ 二十二歳の冴えない考古学者。
専攻分野は旧世紀文明で、フィールドワークと資料漁りに日々を過ごす。栗毛色の短髪と、焦茶色の瞳の、中肉中背といった青年。表情豊かで、普段はぶっきらぼうながら本来は心根の優しい人物。少々ツッコミ気質があるためか、良く内心で言動や状況に対し突っ込む事もしばしば。
『宙舟【ソラフネ】』ストーリーの語り部役。
ヒメ 肩口程度までの明るい栗色髪と、同じ色の瞳をした二十二歳の女性。
顔立ちが少々幼く見える為、本来の年齢よりも若く見られる事が多い。もっとも、顔立ちだけではなく言動も多少子供っぽいためというのも理由のひとつだったりする。何かある度にくるくると表情をかえるので、時折ルカの被害にあう事も。
ガイの幼馴染にして、かなりの情報網を持つと有名な情報屋を営む。
ただし、情報屋は副業であり本業として実家が営んでいる貿易業も同時にこなす多才な人物。
ルカ ガイの迎えだとという謎の男。
腰まである金髪に蒼瞳、更には長身で眼鏡着用者。ガイの見立てでは、どうやら彼よりも容姿は優れているらしい。
その性格はと言うと慇懃無礼を絵に描いた様な感じで、胡散臭い笑顔が印象的。

▼どーでもいい用語集 ●作中登場用語 ■作中未登場だけど説明機会があるか不明な用語
G 「Got」の略。「ゴット」と読む。「1G」という風に表記する事が多い。
『宙船【ソラフネ】』世界のお金の単位。1Gが100円程度に相当する。
銀河鉄道 様々な星系を渡り銀河を駆ける鉄道で、各観光地への循環列車でもある。始発から終点まで辿り着くのに一週間の時間がかかり、車掌は途中で立ち寄る中継駅の入れ替え制をもって運航を行う。
終点までは一本道であり、辿り着くと今度は逆路を辿り始点まで戻ってくる。中は長期間過ごす乗客が過ごしやすい配慮を行っており、乗客毎に個室まで用意されている。個室は一人から複数人数まで利用可能であり、シャワー設備やルームサービスなども完備。展望車両、食堂車両、喫茶車両、娯楽車両なども用意されており、乗客を飽きさせない工夫がされている。
動力は星間航行艇と異なる『フラクタル機構』を用いており、空間を折り畳む事で距離を短縮し宇宙の航行を行う。ちなみに、乗車賃はそれなりに高い。
フラクタル機構 目標ポイントを中心とした空間内から現在自分が存在する空間との自己相似点を見つけ出し、各相似点間の距離を細かく折り畳み最終的には零とする事で移動距離の短縮を図る特殊な移動方式を可能とする機構。
現代の科学者達が編み出した次世代の移動方法を実現する要であるが、まだ一般的に使用はされていない。そのテストモニター的存在が『銀河鉄道』であり、その運航データは科学者達の解析材料となっている。
仮想空間像転写機
【プロジェクター】
ディスプレイ装置の一種。
装置自体の形や形状や大きさには、様々な物がありメーカーも多数存在する。大型スクリーンや大型仮想ディスプレイ上に、表示したい画像や映像を投影するのが基本的。少々値は張るが、特定の狭域空間内に本物の様な立体画像を展開するタイプの物も存在する。
『魔導』機構を含む物もあり、やはりこれも値が張る一品となっている。

(今回作中に登場するものがコレにあたる。透明なガラス製に見えるが結晶状素子の集合体であり、目には見えない程度の極細レベルの回路網が内部に存在する。中心部の核部分は、光の屈折を利用した構造によって何も無く見えるよう工夫がなされている。核部分には動力源の精霊石の欠片や、表示するデータを保存する記憶媒体等が据えられている。部屋の飾りつけ用にも使える様、デザインされた品なのでこういう形であり、他の機種ならばまた違ってくる) 
宇宙駅
【ステーション】
『銀河鉄道』が停車する、惑星上に設置された駅の事。これが衛星上や人工衛星、宇宙空間にあるものになると、中継駅と呼ばれる。
観光地や星系の主要惑星などに存在することが多く、その周囲には商店などが立ち並ぶ街が形成される。情報屋等も近辺に存在することが多い。駅から成層圏付近まで特殊なレールが敷かれており、『銀河鉄道』はその上を走る事で着陸・離陸を行う。
DCPS
【深宇宙座標軸
測位システム】
宇宙空間での現在座標を測定する為の衛星測位システムの事で、「Deep Cosmic Positioning System」の略称。
広大な宇宙の中でも開拓された各所に設置された座標衛星【ビーコン】からの信号をDCPS受信機で受け取る事で、現在地の正確な三次元的座標を得る事が可能となっている。常に複数の座標衛星からの信号を受信しそのデータを同期させる事で誤差を補完しあうため、かなり正確な位置を把握する事が可能。
ただし未開の地域となると座標衛星からの距離が開いてしまうために誤差が大きくなる事や、様々な要因で信号の受信が殆ど出来ない場合などといった事例もあるらしい。